19/03/2021
 さいたま芸術劇場で、コロナになって初めておこなわれた海外招聘公演。日仏のコロナ状況がどんどん変化する中で、来日できるのか――来日する際の制約や条件などをめぐって、招聘スタッフのみなさんはたいへんな苦労あるやりとりをされたと聞いた。まずはなにより、コロナでロックダウンが続くフランスからはるばるやって来てくれて、2週間ものホテルでの隔離期間を我慢し、埼玉のみならず、京都と北九州でも観客を震わせた9人の訪日チームに賛辞を贈りたいと思う。  スペインを背景にし、男装の少女戦士、両性具有の聖ミカエル、アンダルシアのジプシー<ラ・タララ>が演じ舞われた。ヴァージニア・ウルフの小説、両性具有の『オーランド―』に主題をとり、静かだがこころ激しい表現の舞台で1時間以上、一人での祈るような舞が続いた。佐藤まいみさんがダンスのプロデューサーを務めるさいたま芸術劇場ならではの招請公演。心から拍手。 (2020年12月19日観劇)

11/02/2019
●ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(アメリカ合衆国、2016年)。...

デイヴィッド・ヘア作『スカイライト』
December 2018 · 23/12/2018
脚本 デイヴィッド・ヘア、翻訳 浦辺千鶴、演出 小川絵梨子『スカイライト』2018年12月1日~24日、新国立劇場小劇場。...

October 2018 · 18/10/2018
●サミュエル・マオズ監督『運命は踊る』(イスラエル・ドイツ・フランス・スイス、2017年)。  イスラエルの作家マオズ監督の作品を観たのはこれが初めてである。20・21世紀現代世界の重要問題を、ギリシャの古典悲劇のような普遍的な不条理の形式におさめつつ、その不条理を解決しようとしないイスラエルを鋭く撃った高硬度の作品。...

30/04/2017
●ケン・ローチ監督『わたしは、ダニエル・ブレイク』(イギリス/フランス/ベルギー、2016年)。...

17/03/2017
演出・振付ピナ・バウシュ、ヴッパタール舞踏団『カーネーション』2017年3月16日~19日、さいたま芸術劇場大ホール。...

15/09/2014
●リテーシュ・バトラ監督『めぐり逢わせのお弁当』(インド・仏・独・米、2013年)....

21/05/2014
●エドガー・ライト監督『ワールズ・エンド』(UK, 2013).  観たあとで調べてみたら『ホット・ファズ』(UK,...

06/04/2014
イギリスには民放テレビ放送があるが、日本やアメリカの民放とはまったくことなる思想のもとで発足した。日本での民放放送局は、番組スポンサーからの収入を主として経営されている。しかし、イギリスでは、番組のスポンサーになることはできない。番組と番組の間のコマーシャルの時間をスポット買いすることしかできないのである。スポンサーの意向によって番組の内容が左右されない制度作りがなされている。このDVDに収録されているような質の高いドキュメンタリー番組が制作され、放映されてきたのは、ジャーナリズムの伝統もあるが、そのような放送理念が制度化されていることにもよる。チャンネル4などは、実験的で教育的な番組を放送することが使命とされているので、BBCよりも「過激な」特集番組が放送されたりする。公共放送とは、民放と区別された国営放送をさすのではない。電波自身が public であり、電波に乗るものはすべて public broadcasting なのである。日本の放送人や政治家に、そうした発想を持つ人がいまどれくらいいるだろう。

05/04/2014
布谷文夫。大瀧詠一のLet's Ondo...

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